メディーナスピリット、ケンタッキーダービーの優勝剥奪
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【2月22日 AFP】米ケンタッキー州競馬委員会(KHRC)は21日、昨年5月の薬物検査で陽性反応を示した問題をめぐり、第147回ケンタッキーダービー(147th Kentucky Derby)の優勝馬メディーナスピリット(Medina Spirit)のタイトルが剥奪され、ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師に資格停止および罰金処分が下されたことを明らかにした。
アムル・ゼダン(Amr Zedan)氏の所有馬で昨年12月に米カリフォルニア州での調教中に急死したメディーナスピリットは、ステロイド抗炎症薬のベタメタゾン(betamethasone)に陽性反応を示した。この物質は米競馬では合法であるものの、レース14日前からの使用は禁止されている。
今回の処分に先立ち、ケンタッキーダービーを主催するチャーチルダウンズ(Churchill Downs Incorporated)は、KHRCの調査結果を待つ中で、全ての不正行為を否定していたバファート調教師のレース参加を2年間禁止していた。
KHRCはコメント文で、メディーナスピリットが失格となり「全ての賞金が没収された」と公表。146年の歴史を持つケンタッキーダービーで1着馬が失格または降着になるのは、これで3頭目となる。
これによりマンダルーン(Mandaloun)が2021年ケンタッキーダービーの優勝馬となるが、レース関係者によると、返金やこの馬の馬券購入者への払い戻しはないという。
バファート調教師には、90日間の資格停止と罰金7500ドル(約86万円)が科された。また、賞金186万ドル(約2億1350万円)は返金され、マンダルーンの馬主に贈られることになる。
しかしながら、バファート調教師の代理人弁護士クレイグ・ロバートソン(Craig Robertson)氏は、米競馬紙デーリーレーシングフォーム(Daily Racing Form)に対し、メディーナスピリット陣営が「即刻異議を唱える」意向であることを明らかにした。
バファート調教師はメディーナスピリットの体内から検出された薬物について、注射ではなく局所軟こうの合法的な塗布によるものと弁明していた。同調教師の馬が薬物検査で失格になるのは、12か月間で計5頭に上っていた。(c)AFP