【2月20日 AFP】テニス、ドバイ選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2022)は19日、女子シングルス決勝が行われ、元全仏オープン(French Open)女王のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)が6-0、6-4でベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova、ロシア)を下し、通算5度目のツアー優勝を飾った。

 今大会のオスタペンコはソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)、イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)という4人の四大大会(グランドスラム)優勝経験者を倒して決勝に進出し、準決勝までの3試合はいずれも1セットダウンからの逆転勝ちだった。

 2019年以来となるハードコートでのタイトル獲得により、21日発表の世界ランキングでは13位に浮上することが確定。トップ20に復帰するのは2018年以来で、2017年の全仏を制した時のようなパワフルで積極的なテニスが戻ってきているようにみえる。

 今後は自己最高の世界ランク5位の更新を目指していく24歳は「きょうは本当にいいプレーができたと思う。全てものすごくタフな相手との試合だったので、1週間を通して全体的に非常に満足している」と喜び、「これならもっと自信につながると思う」と話した。

 一方のクデルメトワはわずか65分で敗れたが、今大会ではグランドスラム2勝のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)とビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)を破り、こちらも大きな勝利を挙げて今季2度目の決勝に勝ち上がっていた。

 これで決勝での通算成績は1勝3敗となったが、本人は「今週はいい選手を大勢倒した。それでかなり精神面を消耗し、きょうの決勝はメンタル的に準備ができていなかった。ここから学んで次はもっとうまくやりたい」と前を向いた。世界ランキングも自己最高の25位まで上昇することが決まった。(c)AFP/Reem ABULLEIL