【2月19日 AFP】米世論調査会社ギャラップ(Gallup)は17日、米国の成人(18歳以上)人口に占めるLGBT(性的少数者)の割合が2021年に7.1%になったとの調査結果を公表した。調査を開始した2012年の3.5%から倍増した。

 調査は昨年、1万2000人を対象に電話で実施。86.3%が異性愛者、7.1%が同性愛者または両性愛者、トランスジェンダーなどと回答し、6.6%が無回答だった。

 LGBTの割合は年長世代よりも若年層で多く、Z世代(1997~2003年生まれ)は20.8%、ミレニアル世代(1981~1996年生まれ)は10.5%、X世代(1965~1980年生まれ)は4.2%、ベビーブーマー(1946~1964年生まれ)は2.6%、トラディショナリスト(1945年以前生まれ)は0.8%だった。

 調査開始以来、トラディショナリストとベビーブーマー、X世代ではLGBTの割合にほとんど変化はなく、ミレニアル世代ではやや増加した。Z世代ではごく一部しか成人に達していなかった2017年からほぼ倍増した。

 ギャラップは、この傾向が続けばZ世代の全員が成人に達してからも、さらにLGBTの割合が増える可能性があると指摘している。

 同社は今回初めて、LGBTの各カテゴリーの内訳を調査。57%が両性愛者、21%が男性同性愛者、14%が女性同性愛者、10%がトランスジェンダー、4%がクィアなどと回答した(複数回答可)。(c)AFP