【2月19日 AFP】米俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt)さんが17日、結婚式場として使ったフランスのブドウ園の権利の一部を同意なしに売却したとして、元妻の米女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さんを提訴した。

 かつてハリウッド(Hollywood)一の大物カップルだった2人は、2008年に南仏のワイン用ブドウ農園「シャトー・ミラバル(Chateau Miraval)」の支配権を購入。6年後に同園で結婚式を挙げた。しかし16年に離婚を申請し、以来6人の子どもの親権などをめぐり法廷闘争を続けている。

 ピットさんはカリフォルニア州で起こした訴訟で、「両者が相手の同意なしにそれぞれが保有するミラバルの権利を売却しないことで合意していた」と主張。陪審裁判を要求している。

 AFPが入手した法的文書によると、ジョリーさんは昨年10月、自身の保有分の権利を、ロシアの新興財閥(オリガルヒ)ユーリー・シェフレル(Yuri Shefler)氏率いるルクセンブルクの蒸留酒メーカーに売却。ジョリーさんがかなり前からミラバルに関わっていない一方で、ピットさんは同園のワイン事業に「資金と汗をつぎ込み、今の優良企業に育て上げた」とされる。

 2人は約2500万ユーロ(約33億円)でミラバルの支配権を購入し、そのうちピットさんは60%、ジョリーさんは残りの40%を支払ったという。AFPはジョリーさんの代理人にコメントを求めたが、今のところ返答はない。(c)AFP