【2月19日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の妻ブリジット(Brigitte Macron)氏が、自身がトランスジェンダーであるとのデマを流した女性2人を相手取り訴訟を起こした。司法筋が18日、明らかにした。

 このデマは、ブリジット氏が実はトランスジェンダー女性であり、出生時の名前は「ジャンミシェル」だったという内容。マクロン氏が再選を目指すとみられる4月の大統領選を前に、インターネット上で数か月前から広まり続けていた。

 提訴された女性2人は自称霊媒師とフリージャーナリストで、昨年12月、ブリジット氏とその家族の写真と共に、このデマをユーチューブ(YouTube)に投稿した。

 ブリジット氏は、プライバシーと基本的人格権、肖像権の侵害で2人を提訴。代理人弁護士がAFPに語ったところによると、ブリジット氏は兄のジャンミシェル・トロニュー(Jean-Michel Trogneux)氏と共に名誉毀損(きそん)で告訴もしており、刑事訴訟につながる可能性もある。(c)AFP