【2月21日 Xinhua News】中国南開大学中国公司治理(コーポレートガバナンス)研究院がこのほど発表した「2021年中国上場会社の女性役員特別報告」によると、中国では2012~21年の10年間、女性役員のいる上場会社は増加の一途をたどり、1079社から3150社に増えた。女性役員のいる上場会社の比率は46・4%から76・2%に上昇、直近6年間は拡大を続け、21年は最大の上昇幅となった。董事長(日本の会長に相当)が女性の会社は76社から241社に増え、比率は3・3%から5・8%に上昇した。1社当たりの女性役員の数は0・63人から1・39人に増え、比率は6・1%から16・6%に上昇した。

 中国の上場会社全4134社のうち、女性役員が1人の会社は最大の35・8%を占めた。4人以上は4・6%を占めた。女性役員の割合が10~20%の会社は32・8%と最も多く、30%以下の会社が83・6%を占めた。女性役員の割合の平均は16・6%で、21年は前年の12・6%から4・0ポイント上昇し、過去10年で最大の上昇幅となった。それまで9年間の上昇幅は累計で6・6ポイントだった。董事会の役員全3万4617人のうち、女性は5736人だった。前年と比較すると、多様性が大きく改善、特に新規上場会社の董事会は規模が相対的に小さいが、女性の割合が高かった。

 女性役員の平均年齢は49・62歳、平均任期は3・47年、修士以上の学歴者の割合は58・7%で、いずれも男性を下回った。女性董事長の平均年齢は51・86歳、平均任期は5・08年、修士以上の学歴者の割合は55・2%で、同じく男性を下回った。

 会社から報酬を支払われる役員の割合は女性が39・8%、男性が47・3%。董事長の平均報酬は女性が41万6500元(1元=約18円)、男性が59万9600元。外部で兼職する役員の割合は女性が72・8%、男性が76・0%だった。会社から報酬を支払われる董事長の割合は女性が85・0%、男性が81・6%。董事長の平均報酬は女性が115万5400元、男性が120万400元。外部で兼職する董事長の割合は女性が71・8%、男性が78・9%だった。(c)Xinhua News/AFPBB News