【2月18日 AFP】男子テニスのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)は17日、偽造された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種証明書を購入したとして捜査されているという疑惑に対し、「完全に有効で、確実かつ本物の接種記録がある」と反論した。

 スペイン警察に近い情報筋は同日、偽造証明書を購入したとされるリストの中に23歳のデミノーや他のアスリート、著名人の名が含まれていたとAFPに明かした。

 世界ランキング32位のデミノーは前月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に出場。この大会ではワクチン接種が義務付けられており、その接種状況をめぐって世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は退去を強いられていた。

 デミノーはインスタグラム(Instagram)に「1回目のワクチンは昨夏にロンドンで打ち、2回目はマドリードにあるラパス大学病院(La Paz University Hospital)で接種した」と記した。

「何人かの患者に偽造したコロナウイルス(のワクチン)証明書を提供したとして、その病院が捜査されているという報道がきょう出た」

「僕は2回目の接種を受けたし、完全に有効で、確実かつ本物の接種記録があるということを100パーセントはっきりさせておきたい」

「言われている内容とは違い、僕は全く『捜査対象』の身ではない。僕の名前が今回の件とつながっていたのは(何千人もいる他の人と同様に)単にその病院の患者だったからだ」

 同国警察は今週、メッセージアプリを通じてワクチンやPCR検査の偽造証明書を提供している組織のスペイン支部を対象とする、1月に開始した捜査の第2段階を終えた。今回の捜査により、この組織の幹部たちがフランスを拠点にしていたことが分かったという。(c)AFP