【2月18日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が、カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相をナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)になぞらえ、ユダヤ系団体などから批判が相次いでいる。

 マスク氏はツイッター(Twitter)で、カナダで行われている、新型コロナウイルスワクチン接種義務化に対する抗議デモへの資金支援をカナダ政府が取り締まっていることを伝える記事に返信する形で、ヒトラーの画像とともに、「ジャスティン・トルドーと比較しないでほしい」「私には資金源がある」とのメッセージを投稿した。

 デモへの資金提供は、トルドー氏が発動した緊急事態法により禁じられている。

 反ユダヤ主義の監視団体「名誉毀損(きそん)防止同盟(Anti-Defamation League)」のジョナサン・グリーンブラット(Jonathan Greenblatt)代表は、ヒトラーにたとえるのは「不適切かつ侮辱」だとして、削除を求めた。

 米ユダヤ人委員会(AJC)は、ジェノサイド(集団殺害)を実行した独裁者とカナダ首相を重ね合わせるのは、政策批判の方法として適切ではないとして謝罪を要求した。

 問題の投稿は既に削除されている。(c)AFP