【2月18日 AFP】ウクライナ東部で17日、砲撃があり、幼稚園などが被害を受けた。政府、親ロシア武装勢力はいずれも責任は相手側にあると主張している。

 親欧米路線のウクライナでは2014年以来、東部のドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州で、政府軍と親ロシア武装勢力との間で戦闘が続いており、1万人以上の死者が出ている。

 政府軍の発表によると、武装勢力は17日、34回にわたり停戦合意に違反し、うち28回は重火器を使用。政府軍兵士2人と民間人5人が負傷した。うち大人3人は、ルガンスク州の幼稚園に対する砲撃により負傷。当時、園内には子どもたちもいたという。

 ロシア通信(RIA)は、ルガンスク州の分離独立派関係者の話として、情勢悪化の責任はウクライナ政府にあると報道。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は、「非常に深い懸念」を表明した。

 一方、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、幼稚園への砲撃は「ウクライナの信用を失墜させるための偽旗作戦」だと述べたが、武装勢力によるものとされる砲撃がなぜウクライナの信用失墜につながるかについては説明しなかった。

 映像は17日撮影。一部は提供されたもの。(c)AFP