【2月17日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は17日、イスラム過激派と10年近く戦ってきたアフリカのマリに駐留している部隊を撤退させると発表した。同国の軍事政権との関係悪化が理由という。

 フランスが主導する多国籍部隊は声明で、2020年8月に権力を握った軍事政権による「度重なる妨害」により、マリで活動する条件が損なわれたと指摘した。マリにある3か所の駐屯地は、4~6か月以内に閉鎖する。

 フランスは、対テロ作戦のため、マリ政府の要請に応じて2013年に部隊を派遣した。しかし、過激派の活動は収まらず、ルモンド(Le Monde)紙は「熱狂をもって始められた介入は不名誉な終わりを迎えた」と論評した。これに対しマクロン氏は、フランスがマリで失敗したとの見方を否定した。(c)AFP/Daphné BENOIT, Stuart WILLIAMS and Adam PLOWRIGHT