【2月17日 AFP】ロンドン警視庁(Scotland Yard)は16日、チャールズ英皇太子(Prince Charles)の慈善団体が、サウジアラビアの実業家からの寄付の見返りに勲章や英市民権を取得できるよう便宜を図ったとの疑惑について、捜査を開始したと発表した。

 この実業家はマフフーズ・マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズ(Mahfouz Marei Mubarak bin Mahfouz)氏。皇太子が関心を寄せていた建物の修復費用として、皇太子の慈善団体「ザ・プリンス・ファンデーション(The Prince's Foundation)」に多額の寄付を行っていた。

 同団体の代表を務めていたマイケル・フォーセット(Michael Fawcett)氏は見返りとして、マフフーズ氏に勲章を授与したり英市民権を付与したりできるよう便宜を図ったとされる。フォーセット氏は昨年、疑惑が発覚したのを受けて辞任。マフフーズ氏は不正行為を否定しているとされる。(c)AFP