【2月17日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は16日、ロシア軍部隊が国境地帯から撤収した証拠はなく、単に部隊を交代させているだけだとの認識を示した。

 ロシア国防省はこれに先立ち、2014年にウクライナから併合したクリミア(Crimea)半島での軍事演習が終了したと発表。ロシアの国営メディアは、クリミアから撤収する部隊だとする映像を伝えていた。

 しかしゼレンスキー氏は、ロシア軍が行っているのは部隊の撤収ではなく「小規模な交代」だと指摘。「何ら変化は見られない」と述べた。

 ゼレンスキー氏はこの日、首都キエフ西方のリブネ(Rivne)近郊の射撃場で、西側から新たに供与された対戦車兵器の訓練を視察した。

 その後、対ロシア国境に近い港湾都市マリウポリ(Mariupol)を訪問。軍服風の緑色の服に身を包んだゼレンスキー氏は、自身が宣言した「団結の日(16日)」に向けた演説で「われわれはいかなる敵も恐れない」と語り、自衛を誓った。(c)AFP