【2月16日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のウィリアムズ(Williams)でドライバーを務めるニコラス・ラティフィ(Nicholas Latifi)が15日、物議を醸した昨季最終戦の後に殺害予告を受けたため、ボディーガードを雇ったと話した。

 カナダ出身で、英国に拠点を置くウィリアムズに所属するラティフィは、昨季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)決勝で終盤にクラッシュ。これによってセーフティーカーが導入されると、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最終周にメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抜き、初の年間チャンピオンに輝いた。

 その後、インターネット上ではラティフィへの暴言が殺到し、本人は以前もこの件に言及していた。そしてこの日は、中傷があまりにもひどかったことを考慮して、クリスマスのイベントで恋人と共にロンドンを訪れた際にボディーガードを雇ったことを明かした。

 ラティフィは2022年シーズンに向けたチームの新車発表会で、「ばかげていると思う人もいるだろうが、結局のところ、相手がどのくらい本気かは分からない」と話した。

「何が起こるか分からない以上、脅迫は真剣に受け止めざるを得ない。これが僕らの生きている世界の悲しい現実で、度を越した極端な殺害予告があった」 (c)AFP