【2月16日 AFP】15日に行われた北京冬季五輪のノルディックスキー複合男子個人ラージヒルで、ノルウェーのヤールマグヌス・リーベル(Jarl Magnus Riiber)がコースを間違えるミスでメダルを逃し、忘れてしまいたい五輪を過ごした。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となったため隔離を強いられていたリーベルは、本番当日に出場許可が出た状態だったにもかかわらず、前半の飛躍でトップに立ち、メダル争いに名乗りを上げた。

 ところが意欲満々で臨んだ後半の距離10キロでメダル獲得の希望は暗転。隔離を強いられていたため事前にコースをチェックできなかったリーベルは、レース途中でコースを間違えてしまった。

 ミスに気づいて引き返したものの、貴重なタイム差を詰められ、最後は優勝した同胞ヨルゲン・グラーバック(Joergen Graabak)から40秒近く遅れた8位に終わった。同じくノルウェーのイエンスルラース・オフテブロ(Jens Luraas Oftebro)が銀メダル、渡部暁斗(Akito Watabe)が銅メダルを獲得した。

 リーベルは「くだらないミスだったし、金メダルをふいにしたかもしれない姿を世界に見られたのは面白くない」と嘆いた。

「(隔離以降)スキーを履けたのは7分しかなかった。きょうの試合に向けて、それだけでは足りなかったのは確かだ」 (c)AFP