【2月16日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、ウクライナ情勢をめぐる緊張を緩和するため、安全保障問題で西側諸国と引き続き協力していく用意があると述べた。

 プーチン氏は、ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相とモスクワで会談した後の共同記者会見で、「われわれはさらに協力する用意がある。交渉の道を進む準備がある」と述べた。

 ロシアは戦争を「もちろん」望んでいないとも発言。しかし、いかなる国も他国を犠牲にして自国の安全保障を強化してはならないという「安全保障の不可分性の原則」を米国と北大西洋条約機構(NATO)が「自由に解釈」するやり方については黙認できないと述べた。

 ロシアは15日、ドイツとの首脳会談に先立ち、ウクライナ国境から部隊を一部撤収したと発表。ただ、一部撤収は事前に計画されていたものであり、今後も国内で適切な部隊配置を続けると強調した。

 ショルツ氏は、プーチン氏との会談の前日、ウクライナの首都キエフを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談。同国に対する支援強化を表明していた。

 西側諸国は数週間前から、ロシア軍がウクライナ周辺で兵力を増強しており、同国に侵攻する可能性があると警告。軍事行動に対しては大規模な経済制裁を科す構えを示している。(c)AFP