【2月15日 AFP】北京冬季五輪フィギュアスケートで男子シングルに出場した羽生結弦(Yuzuru Hanyu、27)が14日、記者会見を行い、ネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)に王座を奪われ3連覇は逃したものの、五輪で再び金メダルを狙う可能性は排除しなかった。

 羽生は、今回の大会にはけががありながらも出場したと説明。4位という不本意な結果に終わったとはいえ、自身の残したものは決して失われないとの考えを示した。

「僕はやっぱり五輪王者として2連覇した人間。それは誇りをもって、これからもフィギュアスケートで2連覇した人間として、胸を張って後ろ指をさされないように、あすの自分がきょう(の自分を)見たときに胸を張っていられるように、これからも過ごしていきたいと思う」と語った。

 4年後にイタリアで開催される冬季五輪については、現時点では出場するかどうか決めていないとしながらも、今回の北京で五輪がいかに「特別」な大会であるかを再認識したと述べた。

「この五輪が最後かと聞かれたら、ちょっと分からない。五輪をやってみて、五輪って特別だなと思いましたし、何より、けがをしてても立ち上がって挑戦するべき舞台というのは、フィギュアスケーターとしてそんなところはないので、すごく幸せな気持ちになっていたので、また滑ってみたいなという気持ちはもちろんある」

 北京での演技には「すごく満足」しているという。「僕だけが特別だと思っていなくて、みんな生活のなかで何かしら挑戦している」とし、自分の挑戦が称賛を得たことで「みんなも自分のことを認められるきっかけになっていればうれしいと思う」と語った。(c)AFP