【2月15日 AFP】米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は14日、ロシアが先週末、ウクライナとの国境付近の兵力を増強したことを明らかにした。

 カービー報道官は米CNNに対し、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が先週末にかけてウクライナとの国境沿いやベラルーシで兵力を増強し続けており、兵力の規模は「10万人を優に超えている」と説明。装甲車両や歩兵、特殊作戦、サイバー攻撃、防空能力などを総動員していると指摘した。

 米国は、ロシアが間もなくウクライナを侵攻する可能性があると警告。西側諸国は対抗措置として、同国に大規模な経済制裁を科す構えを示し、緊張が高まっている。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は同日、プーチン大統領との会合で、国内およびベラルーシで実施中の大規模な軍事演習の一部を終了すると表明。一方で、他の演習は継続中だと伝えていた。

 またロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相はプーチン氏に対し、安全保障をめぐって欧米諸国と合意に達する可能性があると述べ、譲歩の可能性を示唆している。(c)AFP