【2月14日 AFP】ドーピング検査で陽性反応を示したロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から五輪出場の継続を認められたことについて、ロシア側は14日、CASの裁定を歓迎すると発表した。

 ROCはメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で「あすは個人戦に出場する彼女とわれわれの素晴らしい女子スケーターたちを、国中が後押しするだろう」とコメントし、出場継続を「この日最高の知らせ」と呼んだ。

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官も、15日からの女子シングルに優勝候補のワリエワが出場することに「満足」していると話し、報道陣に対して「国中がカミラの勝利を願っている」と語った。

 ワリエワは昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示したが、CASはこの日、五輪出場の継続を認める裁定を下した。

 しかし国際オリンピック委員会(IOC)は、ワリエワが女子シングルで3位以内に入った場合、メダル授与式を行わないと発表。延期になっている団体戦のメダル授与式も大会期間中は実施しないと明かした。前週の団体で、ワリエワは五輪では女子初となる4回転ジャンプに成功し、チームの金メダル獲得に貢献した。

 ペスコフ報道官は「団体のメダルについては、近く授与されることを願っている」と話した。(c)AFP