【2月14日 AFP】(更新)国際オリンピック委員会(IOC)は14日、ロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)が15日から始まるフィギュアスケート女子シングルで3位以内に入った場合、メダル授与式を行わないと発表した。

 延期になっている団体のメダル授与式も大会期間中は実施しないことが発表された。前週の団体ではワリエワの活躍もあってROCが金メダルを獲得。米国が銀メダル、日本が銅メダルを手にした。

 ワリエワは昨年12月のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)がこの日、五輪出場の継続を認める裁定を下した。

 女子シングルの優勝候補に挙がっているワリエワだが、ドーピング違反の疑惑が解消されたわけではなく、後日処分が下る可能性もある。

 IOCは「われわれは法の支配に従う必要があり、ゆえに彼女の女子シングル出場を認める必要がある」と説明した上で、ワリエワが検査で陽性反応を示したことに触れつつ、「全選手に対する公平性の観点から、北京冬季五輪の期間中にフィギュアスケート団体戦のメダル授与式を行うのは適切ではない」とした。

「ワリエワ選手が女子シングルで3位以内に入った場合も、大会中のフラワーセレモニーとメダル授与式は行わない」 (c)AFP