【2月14日 AFP】ペルーのペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)大統領が、就任後わずか半年で落ち込んだ人気の回復を目指し、トレードマークの麦わら帽を脱ぐことにしたようだ。

 白いつば広の帽子は、つつましい田舎の教師というカスティジョ氏のイメージにぴったりで、大統領選でも一役買った重要なアイテムだ。しかし、8日に初めて帽子をかぶらずに公の場に姿を現したのを皮切りに、3日連続で無帽を貫いた。

 カスティジョ氏は半年で4回、内閣改造を実施。不支持率は60%に達している。同氏は人気回復に向け、リーダーシップ・自己改革のトレーナー、サウル・アランヤ(Saul Alanya)氏に助言を仰いだとみられている。

 政治アナリストのアウグスト・アルバレス・ロドリチ(Augusto Alvarez Rodrich)氏はAFPに対し「イメージを変えるため、まずは帽子を脱ぐことから始めるよう助言されたようだ」と指摘。「ただし問題は、帽子を脱いでもその下にある脳みそが変わっていないことだ」と語った。

 カスティジョ氏が帽子を脱ぐのは教会に行く時だけと言われていた。昨年6月の大統領選投票日の朝食時も、白い帽子をかぶっていた。閣議や海外の要人と会う時も変わらず、米ニューヨークで国連(UN)総会に出席した際も帽子姿だった。

 カスティジョ氏愛用の帽子は、出身地の北部カハマルカ(Cajamarca)で、農民が着用するものとして知られる。(c)AFP/Luis Jaime CISNEROS