【2月16日 People’s Daily】中国山東省(Shandong)東営市(Dongying)牛庄郷(Niuzhuang)何家村(Hejia)の農家、喬明洲(Qiao Mingzhou)さんの家はきれいに手入れがされ、新エネルギー自動車と電動三輪車が置いてある。「雨風が強い時、電動三輪車だと孫の送迎が大変です。新エネルギー車は補助金が出るので購入しました」。喬さんはそう話して笑みを浮かべた。

 牛庄郷では野菜や果物の栽培が盛んで、農民の平均可処分所得は年間2万4000元(約43万2000円)を超えている。喬さんの自宅にはインバーターエアコンや全自動洗濯機などの家具が並ぶ。リビングには最近、超静音除菌機能付きエアコンを取り付けた。何家村では自動車が農家の「標準装備」となっており、喬さんは「新エネルギー車がどんどん増え、充電パイルの建設で村は大忙しです」と話す。

 中国国家統計局によると、2021年1~10月の農村部の消費財小売売上高は、前年同期比14.4%増の4兆7533億元(約85兆5594億円)に上った。10月売上高は前年同月比5.6%増で、都市部の増加率を0.8ポイント上回っている。活発な消費が続く農村市場は経済成長を引っ張る役割を担っている。

 中国の第14次5か年計画(2021~2025)と2035年までの長期目標は、都市と農村間の消費ネットワーク改善、農村での電子商取引(EC)の拡大、消費のアップグレードを段階的に進めるとしている。農村部の活性化は共同富裕の実現に不可欠な条件だ。

 中国には約2800の県級行政区(日本の市クラス)、約3万8000の郷級行政区があり、多くの人口を擁する。ここ数年、農村部の消費財小売総額やオンライン売上高、農民1人当たりの消費支出はいずれも急成長を続けている。自動車、家電、デジタル製品、美容品などの高級消費財やサービス型消費には大きな成長の余地がある。

 一方で農村部の市場にはまだ課題もある。一部農村の商業施設はまだ商品の種類が不十分で、サービスも充実していない。広い農村地帯では農家が点在しており、最寄りの配達拠点から各家に商品を届ける手段が乏しい「最後の1マイル」問題もある。技術革新やインフラの改善、消費のアップグレードなどを通じ、大きな可能性を秘めた農村の経済発展を促進することが急務となっている。(c)People’s Daily/AFPBB News