中国風ケーキ人形を広める36歳の名人 日本、イタリアなど国際大会で次々受賞
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【2月16日 People’s Daily】中国江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)でフォンダンケーキの造形物を手がける韓磊(Han Lei)さんは今年で36歳。これまでに国際大会に8回出場し、10種目以上の世界チャンピオンに輝いている。巧みな技術で中国の伝統文化を取り入れた「中国風」が海外でも愛されている。
砂糖を水とともに煮詰めた糖液をクリーム状にしたフォンダンケーキ。英国を起源とし、長い年月を経て各国でそのバリエーションは広がっている。
「私は中国伝統の戯曲が子どもの頃から好きで、その衣装や道具に興味がありました」と韓さん。西洋文化であるフォンダンケーキに中国文化を融合させようと、数年にわたりデッサンや密画、切り紙細工、泥人形などを学んだ。韓さんの作品の一つ「绣花鞋」は、きれいな花の刺しゅうが入った中国伝統の女性の靴をデザイン。絹糸で縫う刺しゅうを鮮やかに表現するため、韓さんは刺しゅうのワークショップにも通った。
2015年に東京で開かれたフォンダン展が、韓さんの「中国風」作品の世界初デビューとなった。戯曲の臉譜(くま取りした顔)、刺しゅう、磁器の青花瓷、ボタンの花など10種類の中国文化を取り入れ、コンクールで最優秀賞を獲得した。2019年にはイタリアの国際大会で韓さん率いる中国代表チームが大型のチョコレート人形「孫悟空」を8時間かけて制作。最優秀造形賞と最優秀メディア賞の2冠に輝いた。
他の作品との差別化を図るため、韓さんは味覚にも工夫している。ここ数年、八角やコショウなどを加えた「不思議な味」の開発や、「フラワーテイスト」「ティーテイスト」といった新しいジャンルを絶えず編み出している。
「民族固有の文化であるほど、国際的でもある」。それが韓さんの信念だ。最近は若手の指導に時間を費やし、2000年代生まれの世界チャンピオンを3人輩出している。韓さんは惜しげも無く自分の技術や経験を伝授することで、「中国風」の作品が多くの人に愛され、その技術が継承されていくことを願っている。(c)People’s Daily/AFPBB News