【2月14日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2022)は13日、シングルス決勝が行われ、決勝8連敗中だった大会第3シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)が6-4、6-2で第1シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を破り、キャリア初の優勝を果たした。

 21歳のオジェ・アリアシムは、前年覇者で第2シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)を準決勝で倒した勢いをそのままに、世界4位のチチパスを77分で下した。

 これまで8度ツアーの決勝に進出しながら全敗し、1セットも奪えていなかったオジェ・アリアシムは試合後の表彰式で「2年前にここで決勝を経験してから、全く平たんな道のりではなかった」と振り返り、「初タイトルを取れて信じられない一日になった。初めての本戦を戦ったのもこの大会だし、ここで初タイトルを獲得できたのはふさわしい」と話した。

「キャリアで最も幸せな日になった。これを一つ目としてたくさんのタイトルを取れればうれしい」

 世界ランク9位のオジェ・アリアシムは今季好調で、1月の国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2022)でカナダの優勝に貢献すると、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)ではダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)にフルセットで敗れはしたが、準々決勝まで勝ち上がった。今大会を終えて今季のマッチ勝利数もツアー最多の12勝に伸ばしている。(c)AFP