【2月13日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が12日、緊迫するウクライナ情勢をめぐり電話会談を行い、バイデン氏はロシアがウクライナに侵攻すれば「迅速かつ厳しい代償」を科すと警告した。

 一方、ロシアのユーリ・ウシャコフ(Yury Ushakov)大統領補佐官(対外政策担当)は欧米側の臆測が「不安のピークに達している」と会談後の会見で語っており、電話会談で両者の溝が埋まらなかった。

 プーチン氏は同日、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)とも電話会談をしており、この中で、ウクライナ侵攻が迫っているとする欧米側の見方は「挑発的臆測」であり、旧ソ連圏での紛争へと導くものだと批判している。

 ホワイトハウス(White House)によると、バイデン氏はプーチン氏に「ロシアがウクライナに再び侵攻すれば、米国は同盟国・パートナー国とともに断固として対応し、ロシアに迅速かつ厳しい代償を科す」と警告した。

 バイデン氏は、米国は外交努力を続けるが、「別のシナリオも同時に準備している」とした。

 米政府高官は記者団に対し、首脳会談は約1時間続いたが、ウクライナ情勢を「根本的に変えるものではなかった」と述べた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO with Dmitry ZAKS in Kyiv