【2月12日 AFP】北京冬季五輪の公式マスコット「氷ドゥンドゥン(Bing Dwen Dwen、ビンドゥンドゥン)」が、中国で多くの人から買い求められている状況を受け、このかわいらしいパンダをデザインしたチームの責任者は、もっと多く手元に置いておけばよかったと冗談交じりに話している。

 氷ドゥンドゥンは、熱心なファンにとっては最新のマストアイテムで、大会のグッズショップには長い行列ができており、公式価格より高値でも喜んで手に入れようとする人が続出している。

 デザインチームのリーダーを務める曹雪(Cao Xue、ツァオ・シュー)氏は、この熱狂に驚いているといい、「五輪の開会式が終わってから一部の人々が買い始めたようだが、一夜にしてこれほど大人気になるとは予想していなかった」とAFPの取材で明かした。

 さらに、「氷ドゥンドゥンは社会現象になっている」とし、「私たちは、記念品として一人一つずつ氷ドゥンドゥンを持っているだけで、今はそれを深く後悔している」と語った。

 くしくも開会式が春節(旧正月、Lunar New Year)と重なった製造問題による供給不足でぬいぐるみは品薄状態となっており、本来の価格である200元(約3600円)の10倍の値段での転売行為が見受けられると報道されている。

 また、インターネットでは氷ドゥンドゥンの代金を持ち逃げする詐欺が起きており、警察が注意を呼び掛けている。(c)AFP