【2月15日 Xinhua News】中国石油大手、中国石油化工集団(シノペックグループ)傘下の燕山石化は北京冬季五輪の開催を前に、世界初の「クリーン水素」認証である「低炭素水素・クリーン水素・再生可能水素の規格と認証制度」をパスし、国内企業で初めて、クリーン水素認証を取得した。

 この認証は、中国の水素エネルギー産業の質の高い発展を促進し、政府が掲げる二酸化炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラル(炭素中立)という目標を達成するため、中国水素エネルギー・燃料電池産業イノベーション戦略連盟(CHA)が2020年12月29日に発表したもの。財政部など5部門が燃料電池車モデル応用都市群で適用される自動車用水素供給の推奨基準に組み入れており、水素エネルギー産業チェーンにおける環境配慮型発展を目指す。

 CHAは国家発展改革委員会や科学技術部、中国科学技術協会などの指導を受けて設立した、エネルギー生産や設備製造などに従事する大手企業や大学、研究機関からなる組織。現在、105団体が所属する。

 燕山石化の水素新エネルギー供給保障プロジェクトは、中国石油化工集団と北京冬季五輪の公式な戦略的協力プロジェクトで、19年10月に始動した。設計規模は1時間当たり2千ノルマル立方メートル。これまでに北京市および華北地域に約300トンの水素を提供した。また、同社は現在、北京冬季五輪向け水素ステーションに1日2トンの水素を供給している。(c)Xinhua News/AFPBB News