【2月26日 AFP】風力タービンは風の力を利用して発電する。風力は再生可能で無尽蔵、そして自由に使えるエネルギー源だ。

 風力発電所には、陸上と海上の2種類がある。

 風力発電設備のタワーの中には、高さ100メートルに達するものもある。

 プロペラは、飛行機の翼のような形をしたブレード3枚でできているものが多い。

 ブレードの長さは35~60メートルほど。秒速2.8メートル足らずの風で回転し始める。

 プロペラが付いているナセルと呼ばれる部分は、自動的に向きを変え、常に風上の方を向くようになっている。

 発電に最も適した風は秒速約14メートル。秒速25メートルを超えると、安全のためプロペラの回転が止まる。

 プロペラが回ると、ナセル内部にあるシャフトが低速で回転する。ただ、そのままでは発電には不十分なため、ギアボックスで回転数を毎分1500回転に上げ、発電機に接続された別のシャフトを回転させる。

 発電機は、その回転エネルギーによって電気をつくる。

 タワーの内部には変圧器があり、電圧を2万ボルトに上げる。

 電気は、地下あるいは海底を通る送電線で変電設備へと送られ、そこでさらに電圧を上げて電力系統に流される。

 風力発電はクリーンで持続可能性があり、短期間での施設設置も可能だ。その一方で、天候や環境に左右され、発電出力も変動しやすいという欠点もある。

 さらに風力タービンには騒音や景観を乱すといった問題もある他、鳥にとっては命を脅かす危険な存在だ。(c)AFP