【2月11日 AFP】2004年アテネ五輪の男子100メートルで金メダルを獲得した、陸上男子短距離のジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin、米国)が10日、現役引退をインスタグラム(Instagram)で表明した。

 世界陸上(World Athletics Championship)でも複数回優勝した40歳のガトリンは、昨年の東京五輪出場を目指していたが、米オレゴン州ユージーン(Eugene)での代表選考会でハムストリングを負傷し、引退するとの見方が多かった。

 2005年に開催された世界陸上のヘルシンキ大会で100メートルと200メートルを制覇したガトリンは、2017年のロンドン大会でも100メートルで優勝し、決勝ではウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏を破った。2019年のドーハ大会では、米国代表の一員として男子4×100メートルリレーでの優勝にも貢献した。

 その一方でドーピングのスキャンダルも起こし、2度の資格停止処分を受けた。2006年の2度目の違反では当初8年間の出場停止処分を科されたが、異議申し立ての末に4年間に短縮された。(c)AFP