【2月10日 AFP】独外相は9日、国際環境NGOグリーンピース・インターナショナル(Greenpeace International)の共同事務局長を務めていたジェニファー・モーガン(Jennifer Morgan)氏(55)を同省の国際環境政策特使に指名すると発表した。地球温暖化対策を外交の最優先課題に据えるという連立政権の公約の一環。

 モーガン氏の起用は国内で波紋を呼んでいる。アナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相(90年連合・緑の党)のクーデターだと評価する声もあれば、ロビー活動と政権運営の境界線を曖昧にするとの批判もある。

 モーガン氏が米国籍であることも問題視されたが、ベーアボック氏は、モーガン氏が独国籍を申請中で、グローバル人材は外務省に適切だと反論した。

 当面は新設の国際環境政策特使を務め、独国籍を取得した上で外務省の国務長官(次官級)に就任する予定。(c)AFP/Michelle FITZPATRICK