【2月9日 AFP】(更新)男子テニス、アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2022)は8日、シングルス1回戦が行われ、2年半ぶりにけがから復帰したファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は1-6、3-6で同胞のフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis)に敗れ、初戦敗退となった。

 これが引退前の最後の大会になるとみられていた33歳のデルポトロは、1時間23分でデルボニスにストレートで敗戦。最後のサービスゲームでは感情を抑えきれず、涙を拭うしぐさも見られた。決着がついた後にはデルボニスと抱き合い、集まった観客に手を振った。

 元世界ランキング3位で、2009年には全米オープン(US Open Tennis Championships)も制しているデルポトロは試合後、ファンに向けて「僕らが再会することはもうないかもしれない」と語りかけた。

「きょうは最後の1ポイントまで、持てるすべてを出した。会見場ではなく、おそらく最後になる試合をコートの上で、みんなの前で迎えられたことをうれしく思う。みんなのことは一生忘れない」

 また、手術を受けた膝の状態を9日に確認し、次週のリオ・オープン(Rio Open 2022)に出場するかを判断したいとコメント。「きょうが最後だったとしても、満足してやめられる」と話した。

 デルポトロは5日、今大会限りでの現役引退を示唆し、アルゼンチン・オープンは「復帰というよりはお別れに近い」と話していた。(c)AFP