【2月8日 AFP】米カリフォルニア州の連邦地方裁判所は7日、勤務先の学校の資金83万5000ドル(約9600万円)を横領し、ギャンブル旅行などに充てていたとして、修道女のメアリー・マーガレット・クルーパー(Mary Margaret Kreuper)被告(80)に禁錮1年1日の有罪判決を言い渡した。

 クルーパー被告は60年前、清貧を誓って修道女となった。しかし、ロサンゼルス近郊のカトリック系小学校の校長を務めていた時に学校資金を横領。ラスベガス(Las Vegas)へのギャンブル旅行やリゾートのタホ湖(Lake Tahoe)への豪華旅行に充当していた。

 ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によると、クルーパー被告は法廷で「罪を犯し、法を破った。弁解の余地はない」と語った。

 昨年の審理では、通信詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)の罪を認めていた。

 授業料や寄付金を自身が管理する秘密口座に送金。監査で不正流用が発覚しそうになると、不利な証拠を部下に隠滅させた。

 ロサンゼルス・タイムズによると、被告はロサンゼルス大司教区の聴聞で、修道女の給与は司祭より安く、自身は昇給に値すると主張していた。

 オーティス・D・ライト2世(Otis D. Wright II)判事は、クルーパー被告は長年にわたって優れた教師だったと認めた上で、「ただどこかで完全に道を踏み外した。自分でも理解していると思う。少なくともそうあってほしい」と述べた。(c)AFP