【2月8日 AFP】北京冬季五輪フィギュアスケート男子の米国代表ヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)が7日、新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たため、個人戦を欠場すると発表した。

 ゾウを含む米国代表チームは6日、団体戦で銀メダルを獲得。五輪に2度出場しているゾウは、ライバルである米王者のネイサン・チェン(Nathan Chen)や五輪連覇中の羽生結弦(Yuzuru Hanyu)と並んで個人戦に出場し、メダルを獲得することを目指していた。

 だがゾウはインスタグラム(Instagram)に投稿した動画で、時に感情をあらわにしながら、コロナ陽性となったため8日から始まる個人戦に参加できなくなったと説明。「よりによって自分にこのようなことが起きるのは、現実だと思えない。この状況をのみ込みきれていないだけでなく、新型ウイルスの流行が始まって以来、感染しないように全力を尽くしてきたから」と語った。

「可能な限りの予防対策をしてきた。ここ1~2か月は、隔離し続けて孤独感に押しつぶされそうになることもあった。この状況の規模とその苦痛は、信じがたいほどだ」

「きょう、何度泣いたかわからない。でも、そのうちの少なくとも1度は、五輪銀メダリストになったと知った時のうれし涙だったことは、良かったと思う」 (c)AFP