【2月7日 AFP】6日に行われた北京冬季五輪のリュージュ男子1人乗りに出場したジョージアのサバ・クマリタシビリ(Saba Kumaritashvili)は、2010年バンクーバー冬季五輪の同競技で命を落とした親戚を思いながらレースに臨んだと話した。

 クマリタシビリの親戚のノダル(Nodar Kumaritashvili)さんは、バンクーバー五輪の練習中にコースから飛び出す事故に遭い、今のクマリタシビリと同じ21歳でこの世を去った。

 クマリタシビリは3回戦まで終えて31位で敗退したが、今大会に出場したことにはメダル以上の意味があった。「彼(ノダルさん)も誇らしく思ってくれているはずだ」とクマリタシビリ。

 ノダルさんが亡くなった時は9歳で、「わずかな瞬間しか」覚えていないと認めるが、ノダルさんの存在が「自分がリュージュをやっている理由の一つ」で、「リュージュをやる時は毎回彼のことを思う」と話す。

 今大会では上位20人のみが出られる決勝には進めなかったが、「とても満足している。自分がすべきことはできた」と語った。(c)AFP