■精度と氷との調和が命

 ストーンの命は精度、そして花こう岩と氷との調和だ。わずかな凹凸があっただけでも、ストーンがコースから外れ、金メダルを懸けた勝敗の行方を決めてしまう可能性がある。

「まさかと思うかもしれませんが、ストーンの滑走面が摩耗することがあります」とワイリー氏。

「加えて、滑走面に水分が染み込まないようにしないといけません」と述べ、氷の水分がストーンの表面に入り込むと、やがて氷結して膨張し、滑走面の正確さが失われることもあるためと説明した。

 ケイズカーリングのストーンは70か国に輸出されており、需要は伸びている。北米や欧州を中心に、遠くは南米、韓国、アフガニスタンやナイジェリアでも売れ行きが良いという。

「北京五輪後にカーリングの人気が伸びるのは間違いない」とワイリー氏。これまで通り、テレビで観戦する予定だ。「カーリングは面白過ぎて、見逃すわけにはいきません」と笑った。

 映像は1月25、26日撮影。(c)AFP/Stuart GRAHAM