【2月6日 AFP】北京冬季五輪は6日、フィギュアスケート団体戦の女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ロシア五輪委員会(ROC)の15歳カミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)が五輪デビュー戦で自身が持つ世界最高得点に迫る90.18点の高得点をマークした。

 個人でも金メダルが有力視されるワリエワは、ほとんど信じられないような身のこなしと正確さで氷の上を滑り、圧巻の演技でチームをトップに押し上げた。

 樋口新葉(Wakaba Higuchi)が74.73点で2位に入った。

 顔を紅潮させたワリエワは演技後に「少し緊張はあったが落ち着いてもいた」と普段とは違う感情があったとしつつ、「五輪に出られてとてもうれしい」と喜んだ。

 今季のフィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2022)でロシア勢はワリエワが優勝、アンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が2位、アレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Trusova)が3位で表彰台を独占している。

 三人は全員がエテリ・トゥトベリーゼ(Eteri Tutberidze)氏に師事しており、この日もリンク脇では、演技に臨むワリエワに最後の言葉をかけるトゥトベリーゼ氏の姿があった。何を言われたのかという質問に対して、ワリエワは「秘密」と言って笑った。

 米国はカレン・チェン(Karen Chen)が3回転ループで転倒して5位となり、ROCに逆転を許した。女子SPまでを終え、団体戦はROC、米国、日本、カナダ、中国の5チームがフリーに進出している。(c)AFP