【2月6日 AFP】米情報機関の分析によると、ロシアはウクライナへの大規模侵攻の準備を進めており、全面侵攻に必要な兵力の70%を既に国境地帯に配置済みだという。米当局者が明らかにした。

 米当局者が最近、連邦議会や欧州同盟国に説明したところによれば、ウクライナとの国境地帯に集結したロシア軍兵士は11万人に上っている。兵力の増強が今のペースで続けば、2月半ばまでにはウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が全面侵攻を命じるのに必要な約15万人の兵力に達するとみられる。

 ロシア軍が全面侵攻した場合、2日以内にウクライナの首都キエフは制圧され、ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は失脚する恐れがあるという。

 そうなれば、民間人2万5000~5万人が死亡し、ウクライナ軍には5000~2万5000人、ロシア軍に3000~1万人の犠牲が出るだろうと米当局者は指摘。100万~500万人の難民がポーランドなどへ流入しかねないと警告している。(c)AFP