【2月6日 AFP】カナダで5日、新型コロナウイルスワクチンの接種義務化に反対するデモが2週間目を迎えた。首都オタワで始まったデモはトロントなど各地に広がっている。

 オタワの議会前では、骨を刺す寒さの中、デモ参加者がたき火の周りに集まったり、携帯サウナや子ども用の遊具を設置したりする姿が見られた。

 参加者が「自由」とスローガンを唱えると、少数のカウンターデモ参加者から「家に帰れ」との声が上がった。

 一部参加者がナチス・ドイツ(Nazi)のシンボルなどを掲げ地元住民と衝突した1週間前に比べると、お祭りのような雰囲気が漂っており、踊ったり、花火をしたりする人もいた。

 米国とカナダの国境を越える際、ワクチン接種が義務付けられたことへのトラック運転手の抗議を発端とするデモは、新型コロナ規制全般に対する抗議活動へと拡大している。

 ほぼすべての主要都市でデモが行われている。トロントでは、群衆に発煙弾を投げた男が逮捕された。

 抗議参加者による迷惑行為について、苦情を訴える住民も増えている。デモ収束に向け対策を求めるオンライン署名には、4万筆が集まった。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は、デモ参加者は少数派にすぎないとしているが、世論調査では国民の3分の1が新型コロナ規制の全面解除を支持している。(c)AFP/Michel COMTE