【2月6日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2022)が5日に開幕し、スコットランドが20-17でイングランドから劇的な勝利を飾り、白星発進を果たした。スコットランドがイングランドとの定期戦、カルカッタ・カップ(Calcutta Cup)で連勝するのは1984年以来となる。

 試合はSOマーカス・スミス(Marcus Smith)が全得点を挙げたイングランドが17-10でリードしていたが、残り15分でスコットランドのフィン・ラッセル(Finn Russell)からダーシー・グラハム(Darcy Graham)へのクロスキックをルーク・カウアンディッキー(Luke Cowan-Dickie)が意図的に妨害すると、主審はカウアンディッキーにイエローカードを出すだけではなく、妨害がなければトライが決まっていたと判断してペナルティートライの裁定を下した。

 さらにその後、イングランドはジョー・マーラー(Joe Marler)がスローインで反則を取られてボールを失うと、スコットランドがラッセルのペナルティーキック(PK)で逆転。最後は相手のスクラム攻勢をしのいで逃げ切った。

 昨季は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響により無観客で行われたシックスネーションズだが、この日はマレーフィールド(Murrayfield)で再び大会を楽しむ6万7000人のファンがスコットランドの勝利に沸いた。

 この日行われたもう1試合では、アイルランドがホームのアビバ・スタジアム(Aviva Stadium)で前回王者ウェールズに29-7で大勝し、テストマッチ9連勝を飾るとともにタイトルを争う力があることを見せつけた。

 前半を10-0で折り返したアイルランドは、後半の早い時間帯にアンドリュー・コンウェイ(Andrew Conway)が2本のトライを決めて突き放し、ボーナスポイントも獲得した。

 勝利したアイルランドは、次週行われるフランスとの難しいアウェーゲームに向けて弾みをつけた。一方で主力数人を欠くウェールズは、スコットランドとの次節に向けて気持ちを切り替える必要がある。(c)AFP