【2月6日 AFP】モロッコ北部リフ(Rif)山脈の村で、5歳児が深さ32メートルの井戸に転落する事故があり、5日、死亡が確認された。

 ラヤン・オラム(Rayan Oram)ちゃんは1日午後、井戸に転落。5日間にわたる救出活動に国内外から注目が集まっていた。

 井戸は直径45センチで、救助隊員が通れず、穴を大きくするのも危険だったため、横穴が掘り進められていた。

 ボランティアが多数駆け付けた他、両親とともに大勢が救出活動を見守った。

 5日夜、救助隊員が横穴から井戸に入った。AFP記者によるとラヤンちゃんの両親は掘り進められた斜面を下って行き、その後、無言で救急車に乗り込んだ。

 地元メディアが伝えた王室の声明で、ラヤンちゃんの死亡が公表された。(c)AFP/Hicham Rafih and Fadel Senna with Kaouthar Oudrhiri in Rabat