【2月5日 AFP】北京冬季五輪、アルペンスキー女子米国代表のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)は、メダルを一つも獲得できずに大会を去ることになれば失望するだろうと認めた一方で、「完璧な2週間」にするのは不可能とくぎを刺した。

 今大会の主役の一人であるシフリンは、2014年ソチ冬季五輪の回転と2018年平昌冬季五輪の大回転に続き、五輪で自身3個目の金メダルを目指している。

 世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)でも回転で4度の優勝を誇るシフリンは、W杯では3度の総合優勝を果たすなど、単に技術系種目の得意なスキーヤーからオールラウンダーに成長した。

 得意種目の回転と大回転のみならず、W杯ではスーパー大回転で4回、滑降で2回優勝しているほか、パラレル回転とアルペン複合でも表彰台のトップに立っており、26歳にして国際スキー連盟(FIS)が統括する大会で男女を通じて初めて6種目を制覇した選手となった。

 言うまでもなく、周囲からの期待が非常に高くなっている中、今大会で少なくとも3種目にエントリーする予定のシフリンは「メダルなしで大会を去ることになれば、ある程度失望することになる」とし、「人生で何の後悔や失望もなく3週間を過ごしたことは一度もないし、五輪でも絶対にそうはならない。それが現実」と語った。

 シフリンはメダルが期待されるのは理解できるとしながらも、五輪では「多くの流動的な要素」があるとも指摘。

「自分にはどうすることもできないことがたくさん出てくる。その大半はコントロールの範囲を超えていて、W杯でも普段は経験しない」とし、「五輪では、完璧な2週間を過ごすのは不可能」と語った。(c)AFP/Luke PHILLIPS