【2月5日 AFP】オーストリアで5日、18歳以上を対象に新型コロナウイルスワクチン接種を義務化する法律が施行された。18歳以上の義務化は欧州連合(EU)で初めて。

 同法案が昨年11月に公表されて以来、毎週末、大規模な抗議デモが行われていた。しかし、極右を除く全政党が賛成に回り、同法案は先月20日、国民議会(下院)で賛成多数で可決され、今月4日、アレクサンダー・ファンデアベレン(Alexander Van der Bellen)大統領の署名を経て成立した。

 3月半ばまでは「猶予期間」で、それ以降、接種を拒めば3600ユーロ(約47万円)以下の罰金が科される。ただし、妊婦や健康上の理由で接種できない人は対象外となる。

 オーストリアのワクチン接種率は69%。

 ワクチン接種を義務付けている国は少なく、オーストリア以外ではエクアドル、タジキスタン、トルクメニスタン、インドネシア、ミクロネシアなどとなっている。(c)AFP