【2月5日 AFP】陸上のISTAF室内(ISTAF Indoor 2022)は4日、ドイツ・ベルリンで行われ、東京五輪の男子100メートルで金メダルに輝いたラモントマルチェル・ヤコブス(Lamont Marcell Jacobs、イタリア)が、待望の復帰戦を優勝で飾った。

 ヤコブスはこの日、昨年の欧州室内選手権(2021 European Athletics Indoor Championships)でも優勝した60メートル決勝で6秒51を記録し、アルトゥール・シセ(Arthur Cisse、コートジボワール)を6秒60の2位、ジミー・ヴィコ(Jimmy Vicaut、フランス)を6秒61の3位に抑えた。

 前日、ベルリンに来たのは「とにかく勝つためだ」とコメントしたヤコブスは、有言実行を果たして「復帰最初のレースでの感覚に大満足だ」とAFPの取材で喜んだ一方で、「もう少し速く走りたかったが、これほど長く実戦から遠ざかっていた中で、リズムを取り戻すのに時間がかかるのは当然だ」と語った。

 昨年8月に開催された東京五輪で100メートルと4×100メートルリレーの2冠を達成して以降、大会には出場していなかった27歳のヤコブスは先月、温暖なスペイン領カナリア諸島(Canary Islands)で合宿を行っていた。

 一方、男子棒高跳びの現五輪王者で世界記録保持者のアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis、スウェーデン)は、6メートル03で優勝。今季初戦となった独カールスルーエ(Karlsruhe)大会の記録を1センチ上回り、シーズンベストをマークした。

 その後、自身が保持する世界記録6メートル18の更新を目指して6メートル19に挑戦したが、3回目は惜しいところでバーが揺れて落下した。(c)AFP