【2月4日 CGTN Japanese】2月4日、北京冬季オリンピックがいよいよ開幕を迎え、北京は世界唯一の、夏・冬ふたつのオリンピックの開催都市となります。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は3日の第139回IOC総会で、「北京冬季オリンピックの準備はすべて整った。安全でエキサイティングな大会がまもなく開幕する。明日の夜、われわれは中国とともに新たな歴史をつくることになる」と自信満々に語りました。

 また、バッハ会長は、「中国は『3億人をウインタースポーツに導く』という快挙を成し遂げ、新たな歴史を刻んだ。中国をよく知らない人には信じられない数字かもしれないが、IOCは一貫して中国の決意、効率性、活力を信じてきた。中国がこのような非凡な成果を収めたことを心からうれしく思う。これは全世界のウインタースポーツ界に変革をもたらすだろう」と話しました。

 バッハ会長はIOCを代表して主催国のもてなしに感謝を伝えた上で、北京冬季オリンピック組織委員会の周到な準備を称賛し、「中国の各界がさまざまな形で冬季オリンピックを歓迎していることにも注目している。100万人以上が冬季オリンピックのボランティアに応募し、数千もの学校が授業でウインタースポーツとオリンピックの価値を教え、幼児がスキーをする動画もSNSで人気となっている」と話しました。

 一方、北京冬季オリンピックが残す豊かなレガシーについて、バッハ会長は「この大会は世界のウインタースポーツの新時代を切り開くだけでなく、ウインタースポーツで得られる心身の健康などを通じて、中国の数億人もの人々に恩恵をもたらすだろう」と述べました。さらに、冬季オリンピックの大きな経済効果について、「中国のウインタースポーツ産業の規模は2025年までに1550億ドルに達する見込みだ。数カ国の伝統的なウインタースポーツ大国が北京冬季オリンピックに尽力している。これらの国は今後、より大きな恩恵を受けることになるだろう。また、ウインタースポーツ人口の大幅な増加によって、世界のアスリートたちもより多くの注目を集めることになるだろう」と話しました。

 なお、今年5月に予定される国際オリンピック委員会の会議では、五輪改革の新たな指針となる「オリンピック2020+5アジェンダ」の実施が焦点になります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News