【2月4日 AFP】フリースタイルスキーのガス・ケンワージー(Gus Kenworthy)選手(英国)とフィギュアスケートのアダム・リッポン(Adam Rippon)コーチ(米国)が、人権問題をめぐり中国での五輪開催を批判した。

 中国当局は先月、中国政府を批判しないよう出場選手に警告していたが、2014年ソチ冬季五輪で米国代表として銀メダルを獲得したケンワージー選手は英BBCに対し「私見だが、人権状況がひどい国に五輪開催を認めるべきではないと思う」と語った。

 さらに「中国にとって五輪は非常に重要で、メダル獲得数で常に上位に入っていることは承知している。だからこそ、目に見える形で反対の姿勢を示すことで、少しは良い変化をもたらせるのではないか」と話した。その上で「すべては金次第とも言える。中国が開催国としてふさわしいとは思えない」と述べた。

 2018年平昌冬季五輪フィギュアスケート団体で銅メダルを獲得したリッポン氏は北京で米CNNに対し、「北京冬季五輪開催に際して望むのは、人権問題に注目が集まることで中国政府としても動かざるを得なくなることだ」と語った。(c)AFP