【2月4日 Xinhua News】ロシアのプーチン大統領は、招きに応じて北京冬季五輪開会式に出席するのを前に、中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)台長で総編集長の慎海雄(Shen Haixiong)氏の書面インタビューに応じた。プーチン氏はその中で、中国との関係について次のように答えた。

 20年以上前に調印した「ロ中善隣友好協力条約」は両国の全面的戦略協力パートナーシップを長期的かつ安定的に発展させるための法的基盤を固める基本的綱領文書である。2021年6月28日、私は習近平(Xi Jinping)国家主席と共に、条約をさらに5年延長することを決定した。

 これは深く考えられた文書であり、その中の多くの条項は現在の目まぐるしく変化する国際情勢の中でも重要な役割を果たし続けている。

 ロ中関係は対等と非イデオロギーの基礎の上で発展してきた。われわれのパートナーシップは安定しており、独自の価値があり、政治的な影響を受けず、第三者に対するものでもない。こうした関係は互いの根本的利益を尊重、考慮し、国際法と「国連憲章」を順守するという基礎の上に築かれている。

 また、この条約に基づき形成された政治的相互信頼によって、両国は効果的で多層的な国家間協力の枠組みを築くことができ、両国指導者の会談がその中で重要な役割を果たしている。

 中国がロシアにとって最大の貿易パートナーであり続けている。新型コロナウイルス感染症による制限を受けながらも、暫定的データによると21年の二国間貿易額は過去最高の1400億ドル(1ドル=約115円)に達した。

 中国は国際舞台におけるわれわれの戦略パートナーである。大多数の世界的問題で、われわれの立場は一致あるいは非常に似ている。国連や新興5カ国(BRICS)、上海協力機構(SCO)、20カ国・地域(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、東アジアサミットなど主要な多国間組織・枠組みの中で緊密に連携し、現在の複雑な世界情勢を安定させる役割を果たしている。

 つまり、「ロ中善隣友好協力条約」で確立した理念によって、われわれ両国のパートナーシップがかつてない高いレベルに達し、その性質と規模に質的変化が起き、さらに手を携えて共に進むための条件が作られたということを改めて述べたい。(c)Xinhua News/AFPBB News