【2月4日 AFP】北京冬季五輪は4日、フィギュアスケート団体戦が始まり、男子シングル・ショートプログラム(SP)では米国のネイサン・チェン(Nathan Chen)が過去の悪夢を振り払ってトップに立ち、幸先の良いスタートを切った。

 チェンは自己ベストの111.71点を記録。個人戦で最大のライバルになる羽生結弦(Yuzuru Hanyu)のSP歴代最高得点に0.11点差と迫り、宇野昌磨(Shoma Uno)を2位に抑えた。

 2018年平昌冬季五輪ではSPで大きく崩れ、金メダル獲得の望みがついえてしまったチェンは演技後、そのときの苦い経験を拭い去れたかと聞かれると、「人は失敗から最も学ぶことができる」と答え、「あの経験なくして、今の場所にいられたとは思えない。あれは悪夢というよりも、とても役に立つ教訓だったと思う」と話した。

 平昌銀メダリストの宇野が、こちらも自己ベストの105.46点で2位、欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2022)王者で、ロシア五輪委員会(ROC)のマルク・コンドラチュク(Mark Kondratiuk)が3位に続いた。

 その後のアイスダンス・リズムダンス(RD)は米国のマディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が、ペアSPは地元中国の隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組が首位に立った。

 この結果、団体戦は全8種目中3種目を終えて米国がトップに立ち、ROCが2位、中国が3位に続いた。日本は4位。団体戦はこの後6日と7日に行われる。(c)AFP