【2月5日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

アマゾン原油流出、国立公園・水源を汚染 エクアドル

 エクアドルの環境・水資源省は1日、アマゾン(Amazon)熱帯雨林で原油が流出した事故について、国立公園の保護区域のほか、周辺共同体が水源とする川が汚染されたと明らかにした。

 汚染されたのは、カヤンベ・コカ(Cayambe-Coca)国立公園内の保護区域ほぼ2ヘクタールと、コカ(Coca)川。

 北東部ナポ(Napo)州ピエドラフィナ(Piedra Fina)のアマゾン熱帯雨林で1月28日、大雨による落石でOCPエクアドル(OCP Ecuador)社のパイプラインが損傷し、原油が流出していた。

 流出原油の量について、政府もOCPエクアドルも明らかにしていないが、環境・水資源省は「重大な」汚染事故だとしている。

原油で汚染されたエクアドル・コカ川(2022年2月1日撮影)。(c)Cristina Vega RHOR / AFP

イラン、女性が約2年ぶりサッカー観戦 母国のW杯出場後押し

 1月27日に行われた2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)アジア最終予選、グループAのイラン対イラク戦では、イラン人女性が約2年ぶりにスタジアムで観戦し、チームに声援を送った。

 イランでは約40年にわたり、女性のスタジアム観戦が禁じられていた。

 だが国際サッカー連盟(FIFA)は2019年9月、同国に対して制限なしで女性のスタジアム入場を認め、女性の入場者数を観戦チケットの需要によって決めるよう命じた。

 その結果、翌月には首都テヘランのアザディ・スタジアム(Azadi Stadium)で初めて女性の観戦が認められ、今回はそれ以来の実現となった。

2022年サッカーW杯カタール大会アジア最終予選グループA、イラン対イラク。イランを応援するファン(2022年1月27日撮影)。(c)Atta KENARE / AFP

メコン川流域、新種生物200種以上発見 WWF

 世界自然保護基金(WWF)はこのほど、気候変動や森林伐採などの人間活動による脅威にもかかわらず、2020年に東南アジア・メコン川(Mekong River)流域の大メコン圏(Greater Mekong)で200種以上の新種生物が発見されたと発表した。

 WWFは新たに公開した報告書で、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムを含む同域で、植物と脊椎動物合わせて224種の新種が発見されたと発表。オナガザルや無色のドウクツギョ、うろこの模様に特徴があるカラフルなヘビなどが含まれる。

ミャンマーで発見された新種のオナガザル。世界自然保護基金(WWF)提供(2020年4月25日撮影、2022年1月27日公開)。(c)AFP PHOTO / WORLD WIDE FUND FOR NATURE (WWF)/WWF-MYANMAR

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