【2月3日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)を制し、男子史上最多の四大大会(グランドスラム)通算21勝目を挙げたラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は2日、まだ満足していないと話した。

 全豪決勝でナダルは、2セットダウンから驚異の逆転でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を撃破。グランドスラム20勝で並んでいたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を一歩リードし、歴史をつくった。

 5〜6月には最多13回の優勝を誇る全仏オープンテニス(French Open 2022)が控え、その数を22に伸ばす可能性がある。

 スペインの地元マヨルカ(Mallorca)島にある自身のアカデミーで会見した35歳のナダルは、「自分が最終的にグランドスラムで何勝するかは分からない」と話した。

「3人の中で最も多くメジャー(グランドスラム)で勝ちたい。そうなればうれしいが、それにとらわれているということは全くない。どうなろうと受け入れるし、正直なところ、21勝で足りるとは思っていない。だが先に何が起こるかは誰も分からない」

 また、けがの影響で「再びテニスができるようになったのはつい最近だ」というナダルは、「またこの競技の最高峰で楽しむことができるようになった。数週間前には想像できなかったことだ」と話した。

「特別なことを成し遂げるだけでなく、最高の選手とのぎりぎりの戦いを再びできることが、自分にとっては特別。これは自分と自分の将来にとって不可欠なものだ」 (c)AFP/Tom ALLNUTT