【2月3日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)北東部で1日夜、なたで武装した集団が避難民キャンプを襲撃し、50人以上が死亡した。関係者が明らかにした。

 襲撃があったのは、イトゥリ(Ituri)州ドジュグ(Djugu)地区の避難民キャンプ。国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)の関係者によると、複数の子どもを含む52人が死亡し、36人が負傷。コンゴ政府も「約50人」が死亡したとし、「人道に対する罪」があったとの見解を示した。

 米国の監視団体「キブ治安状況追跡(KST)」によれば、襲撃を実行したのは武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」とみられる。同勢力はドジュグ地区で民族間対立を背景とした襲撃を繰り返してきた。

 アルバート湖を挟んでウガンダに接する同地区では、牧畜民ヘマ人と農耕民レンドゥ人が長年にわたって抗争を繰り広げてきた。1999〜2003年には衝突が激化し、数万人が犠牲になった。欧州連合(EU)平和維持部隊の「アルテミス(Artemis)作戦」によって戦闘は収束したが、その後、レンドゥ人の防衛を主張するCODECOが台頭。2017年に衝突が再発していた。(c)AFP