【2月2日 AFP】イエメンの親イラン武装組織フーシ派(Huthi)がアラブ首長国連邦(UAE)にミサイル攻撃を繰り返していることを受け、米国は2日、UAEを支援するため、誘導ミサイル駆逐艦1隻と複数の最新鋭戦闘機を派遣すると発表した。

 在UAE米国大使館の声明によると、今回の派遣はロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官とアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子(Crown Prince Mohammed bin Zayed)による電話会談で決まった。「現在の脅威に対抗し、UAEを支援するため」と説明している。

 米軍の誘導ミサイル駆逐艦「コール(USS Cole)」がUAE海軍を支援する。同艦は、アブダビへの寄港を予定している。また、第5世代の戦闘機も複数派遣されるという。

 UAEは、イランが支援するフーシ派と戦うサウジアラビア主導の連合軍に参加している。先月半ばから断続的に攻撃を受けており、31日にも3度目となるミサイル攻撃があった。

 7年前から内戦状態が続くイエメンでは、直接的および間接的に数十万人が死亡、数百万人が避難を余儀なくされている。今回の一連の攻撃で、この内戦は新たな局面を迎えた。

 サウジ主導の連合軍を支持する米国は、今回の派遣について「長期的な戦略的同盟国としてUAEを支援するという明確なメッセージ」を発信する狙いがあるとしている。(c)AFP/Mohamad Ali Harissi